ISO週番号の決め方とその背景

自社サイトで、ISO週番号入りのカレンダーPDFを配布していますが、改めて探してみると、週番号に関する日本語解説が少ないことに気付きました。特に、「毎年1月4日を含む週を、第1週とする」という点を不思議に感じる方もいるようなので、まとめておきます。簡単に言えば「年をまたぐ週は、日数が多い方の年に属するものとする」となっています。

ISO週番号とは

ヨーロッパでよく使われるもので、ISO8601という国際規格で決められています。ISO8601自体は、日付に関する全般的な規格で、週番号はそのうちの一部になっています。

週番号の本当のねらい

ISO週番号は、以下の条件を満たすように設定されています。

  • 年末・年始を含めて、すべての週は、必ず7日間ある
    (2013年の最終週が2日間しかない、などということはない)。
  • すべての日は、必ず1つの週に所属する
    (2013年の53週と、2014年の1週が、実は同じ週であるということはない)。

この2点が満たされていると、すべての日は一意に週番号表記に変換でき、また複数の週にまたがる日数計算が容易になって便利です。

ねらいを実現するために

上記の2つの条件を満たすためには、年末・年始にまたがる週を、どちらかの年に所属させなくてはいけません。たとえば、2013年の年末から翌年年始にまたがる週は、以下のようになります。

12/30 12/31 1/1 1/2 1/3 1/4 1/5

この週がどちらの年に属するかは、「日数が多い方の年」とします。この例の場合、5日間を占めている2014年の第1週となります。
逆に、元旦がまだ前年に所属するような例は、下記のようになります。

12/27 12/28 12/29 12/30 12/31 1/1 1/2

この場合、この次の週から、第1週として数えます。

さて、1週間は7日間なので「多い方」になるのは半分以上、つまり4日以上を占める年です。そのため、「2つの年にまたがる週は、より日数が多い年に属するものとする」というのは「1月4日を含む週を第1週とする」と同値になります(1/1が月曜の場合から、日曜の場合まで7通りを列挙すれば分かります)。