約6年前に、Windows用のお手ごろドローツールの比較を書きましたが、その後だいぶ情勢が変わってきて、いわゆる「クラウド型」のツールも、ビジネスの場で当たり前に使われるようになってきました。
クラウド型ドローツールついて、徹底した調査はしていないのですが、今のところdraw.ioを愛用しています。
他のクラウド型ドローツールと違って安心なのは、JavaScriptで開発されていると思われるドロー機能の提供だけにフォーカスしていて、図の保存機能はGoogle DriveやOneDriveなどを使うようになっている点です。名の知らないサービスにファイルを預けるのは、まだ抵抗があっても、2018年の現在、大手のストレージサービスなら、使うことに大きな障壁はないでしょう。
特にGoogle Drive内で「NEW」をクリックすると、右の画像のように、その場でdraw.ioの図を作成することができます。さらに、既存のdraw.ioファイルはプレビュー表示もされます。
また、自分が重視している以下2点は、いずれも満たされています。
- オブジェクトの中心に結節点があること。
- コネクタのつなぎ替えが容易であること。
さらに、右の図のような、常に垂直であって欲しいコネクタを作ることもできます(線種を、デフォルトのStraightからSimpleに変更)。PC2やPC3の四角を左右に動かすと、コネクタは垂直のままついてきてくれます。
弱点いくつか
以上のように、自分にとって最高のドローツールと思って愛用してきたのですが、長期に渡って使っていると、いくつかの弱点があることが見えて来ました。
- クラス図のような、1つの長方形が複数のテキストエリアに分かれているオブジェクトは、非常に編集しにくい。
- オブジェクトの背景が、色を変えることしかできず、網掛け(pattern fill)できない。これは、色覚に関するアクセシビリティ対応を考えたときに少々不便です。
とはいえ、思考を図にして整理するような自分の使い方でdraw.ioを上回るものは、今のところ見つかっていないので、継続して利用しています。