IT英語の読解講座はじめます(メールでマンツーマン)

「英文ドキュメントを、自分で読めるようになりたい!!」というIT系・Web系の開発者向けに、読んで分からなかった部分を解説するサービスを始めます。まずはベータ版として、このブログ記事自体をサービスのホームページとします。

(2015/2/21 追記)
他の業務が多忙になっているため、講座の新規受付を中止することにしました。再開時期は未定です。ご了承ください。

講座の理念と背景

「○○は、日本語ドキュメントがないから使わない」というエンジニアをなくしたい、と思っています(○○は、ミドルウェアやプログラム言語の名前)。

英語ドキュメントは避けられない

長年、ソフトウェアの開発(コーディング)をしていますが、特にここ数年、日本語ドキュメントが減っていると感じています(あっても更新されていない)。自分自身は、ここ3年日本語ドキュメントを探すことを止めて、最初から英語ドキュメントを読むようにしていますが、昨年Java SE7の日本語版ドキュメントが提供されないとアナウンスされるなど(結局1年後に提供されたようです)、ユーザの多い製品であっても英語ドキュメントは避けられない状況になっています。

開発者に必要なのはIT英語を正確に読む

言語には読む・書く・聞く・話すの4種類の要素がありますが、IT系の開発者が業務で英語を使う場合、ほとんどが読むことです。しかも、APIの呼出し条件や、前提条件など、正確に読み取らなければいけません。
しかし、多くの英語教室では「聞く・話す」が中心ですし、多少「読む」があっても、一般向けの記事が対象の分かりやすい記事が中心です。これでは、硬くて厳密さを求められるIT英語の読解力は身に付きません。
そこで、IT英語の読解に特化したサービスを提供することにしました。

文法は、ノンネイティブにとって近道

文法というと「実際には役に立たない」と考える人が多いようですが、そんなことはありません。過去の言語学者が、山ほどの音声と文献を分析した結果として、簡潔に整理してくれた法則を身に付けることによって、山ほどの英語に接する機会のないノンネイティブでも、少ない労力で幅広い英語を操れるようになるのです(幼い頃から、大量に英語に接することができる環境にいた人は別ですが)。
文法を学ぶ"だけ"で話せるようになることはありませんが、「聞く・話す」においても文法は必ず役に立ちます。

対象者

以下のすべてに該当するユーザを想定しています。

  • 日本の中学校・高校の英語教育を受けたことがある(一部でも可)。
  • IT系のドキュメントを仕事で読んでいるが、正しく読めているか自信がない部分がある。

サービス内容

メールで送られた英文に対して、下図のような構文解析した結果と、解説をお返しします(500語以下なら24時間以内に)。また、理解の補助用に直訳調の和訳を付けます。(例は、CSS2の5.1 Pattern matchingの冒頭部分)

(解説)
この文の述語動詞はdetermineで、第3文型(SVO)です。ruleにも動詞用法がありますが、rulesが動詞ruleの三人称単数現在形であるとすると、determineが目的語となる必要があります。しかし、determineが名詞として使われることはないので、この解釈は成立しません。
which以下は、先行詞が特にないため関係節ではなく、間接疑問文です。

(和訳)
CSSにおいて、パターンマッチング規則は、どのスタイルルールが、ドキュメントツリー中の要素に適用されるかを決定します。

なお、記号は「英語リーディング教本」(薬袋善郎著)に準拠します(丸数字は、動詞の文型を示しています。それ以外は利用時にまとめて案内します)。

基本からわかる英語リーディング教本

基本からわかる英語リーディング教本

料金

英文1単語あたり25円(消費税込)。支払いはPaypalとします。一般的な翻訳サービスより高価ですので、単に翻訳が必要な方は、別のサービスを使うことをおすすめします。

講座担当者(ブログ筆者)紹介

生まれも育ちも日本です。学校英語を中心に英語の勉強を続け、アメリカでMBA(経営学修士)を取得しました。MBA取得後もソフトウェア開発を続けていて、日々英語ドキュメントを読んでいます。英語テストの点数は、TOEIC 990点、TOEFL 273(CBT)。

申込み

Twitterやメールなどで連絡をください。連絡先をご存知でない場合は、会社の問合せフォームからどうぞ。

FAQ1: こんな読み方、実用性がないのでは?

たしかに、すべての英文をこんなに細かく読んでいたら時間がかかって仕方ありません。しかし、すぐに意味が取れない英文を、このように丁寧に読んでいくと、「すぐに意味が取れる英文」が増えてきて、構文解析をする必要が少なくなってきます。そのうち、各種マニュアル程度なら頭から読めるようになります。